2020年6月2日火曜日

彩正会25周年記念画集


昨秋、二十五周年の記念展覧会を無事に終えて益々意欲満々の日本画教室の生徒さん達ですが、地元の多くの方達の支えもあって記念画集を刊行することになりました。費用その他(幸い強力な後援者もあったので)生徒さんには極力迷惑にならない様に、出来る所は僕がやることにして編集作業を引き受けることにしました。素人仕事なりの苦労もあったものの無事に出来上がって来て、あちこちと知り合いの方々にも持参して様子を話したり、遠方の方にはお送りしたり、とりあえず一頻りです。

印刷、製本などチョイかじり程度の知識しかなく、作品の写真は一応カラーチャートも撮影して色合わせができる程度にはしていたものの、これを機会に勉強することに。それでも悪戦苦闘している間に何となく出来てくるもので最終原稿を印刷所に渡して確認していただいた時は冷や汗ものです。これならOKの返事はもらったものの、試し刷りと言う訳には行きませんかと聞いたら出来ますけど高くつきますよの返事。これも困ったもので、大丈夫ですかねと言うとこのデータならまず心配ないですよ、と言われてそれならお願いしますと言ったものの一発勝負で200部を頼むのですから、出来上がってくるまでの二週間ほどの長かったこと。発送完了のメールを貰っても現地直送にしていたので僕は見られません。翌日、生徒さんから、ものすごく良いですよと連絡をもらってようやく一安心でした。

今までお世話になったお方とか、生きていますよの便りとしてお送りしたけれど皆さん良かったと言ってくださり、今更ながら頑張って良かったと思っています。良い経験だったけれど、もう一度と言われたらハイハイと即答できるかな?

2020年5月28日木曜日

桑酒


今は出るな出るなで動けませんけど少し前の話。長浜近辺にに出掛けると、桑酒を蔵元でなくても見かけるので、買ってくることがある。とろっと甘いので好みはあると思うけど、お酒というよりリキュールが正しいのやろなあ。体にも良さそうとは勝手な言い分。ただ、売り切れていることがあったり、コロッと忘れて手ぶらで帰ってくることもある。

木之本の酒造元が作っているのに同じ滋賀県の大津ではあまり見掛けないしなあと思いつつ、まさかとは思ったけれど検索してみた。なんと便利な世の中ですねぇ、プライムで明日届けるよと言っていますよ。 いつも思うことなんだけど、これどうなんでしょうね。お店に行っていろいろ見ながら、これ良いな、あれいいなと品物を選んで店の方とも話をしながら買うと言うのが本来のような気がします。確かにクリックしたら一発でOKとなって買いに行く手間も要らないし持ってきてくれるし便利な事この上ない。ただ、お店の方ともいろいろ話しながらついつい余計なものを買うというのが楽しみなようにも思う。

まあ、お酒に限らず特にオーディオ店なんてその典型で随分無駄なものも買った。しかし、それこそが楽しみでありお店の売り上げにも貢献して僅かとはいえお金がくるくる回り出すような気もする。と言うのは好きな人間の言い訳らしいけど、僕も随分無駄なものも買った。無駄の美学だ!と勝手な言い訳を呟きながら色んなもの (小指以外!)に手を出して来たけど、合理性の一点張りでは世の中成り立たないぜ!と言うのはもう化石人間になりかけているのかねぇ。


2020年5月15日金曜日

餅をついてアラレにした。


少し明かりが見えて来たというものの毎日がなんとなく重苦しい空気ですね。21世紀とは思えないと言う事が言われますけれども何時も人間が一番なんて勝手に思っていたら思わぬ落とし穴がありました。あるコラムにウイルスだって生き延びるのに懸命なんですよ、と反対側から見た事が載っていましたけどヤツらも生きていくのに最適な宿主を探しているという事なんですな。見方色々とはいえ早く終息してくれることを祈るだけです。

仕方ないのでという事では無いのですが、餅つき機で餅をついて霰を作りました。毎秋、丹後の農家から餅米を分けてもらうのですが30kgが単位ですので流石にこれは余ります。カミさんが赤飯なんかで消費に努めるんですけど二人では大して消化出来ません。思い付いたのが霰にして食べようという事です。去年、煎って砂糖をまぶしたおやつにしたら美味しかったんです。古米になってしまった餅米をついて、餅きりで切って霰にしました。根気よく半日がかりで切ったけど一臼でも結構ありましたわ。腰痛かった。梅雨になる前でないとカビきたら大変やから。

何でも自家製ですけど、まあ変な添加物なんか入らないですから安心です。材料、道具なんかありますからねぇ。餅切りも数十年前に買ったんですけど、出番は年に一度ですから、使わんと勿体無いですし、第一お米の処分に困るし大家族の頃は良いですけど今の様に二人になってしまうと沢山も食べられないし、時代の移り変わりですね。


2020年5月11日月曜日

爆速Mac


去年買った何ともノロいiMac。メモリーが8GBは少ないかな?でもCore i5やしな、と思いながら特価の札に釣られて、まあ良いかなんて思って買ったものだから仕方ないと諦めてた。Windowsで8GBあれば不足ないしMacOSは比較的軽いからと言う思い込みもありました。開けてびっくりで爆ノロ!これなら10年前のと変わらんやんけ!

流石に古くなったんで買い替えたのに意味ないやんと諦めてました。一年弱、なだめ乍ら使ってましたけどその内に何となくHDDがノロいんと違うか?回転数なんぼやろ?メモリーの使用量を監視しててもそこ迄使ってないし、息子が勧めるSSDに交換?は難しい。しかし、Webで情報を漁っていたら外付けSSDから起動したら良い事がわかった。

ダメ元でやってみるか、とSSDとケースを買った。安くなりましたねぇ、内臓HDDと同じ容量で1TB。Carbon Copy Clonerと言うソフトを使ってクローンを作りそれから起動。いや何とびっくり爆速Macに大変身。photoshopも爆速起動で、大満足です。これなら捨てるかと思っていた旧iMacもSSDにして復活させるか?なんて考えます。こうしてPCは幾らでも増殖するんですけどね。ただMacOSも10.15Catalinaになって32Bitアプリが動かなくなり不便なところもあるんで古いiMac(当然32Bitも動く)もやるでしょうね(多分?)

絵も描かんと何やってんだよ!と思いながらもやっぱりノロいのは気になりますからねぇ。折角買ったのがノロいと嫌ですから。めでたし、めでたし。
気分も晴れたし頑張って絵を描こ!


2020年5月6日水曜日

今日は膠の事でも。


折角の好天に恵まれた連休でしたのにコロナの影響で外へ出る事もままならず、なんともという日が続いています。庭の花だけは季節通りに綺麗に咲いています。今日は膠の事でも少し書いてみようかと思います。

学生の頃からの付き合いになりますけど、三千本、平膠、板膠、鹿膠、粒膠など種類は多いものの需要難とか材料難とか、最近は良い膠に出会わなくなりました。僕は今の所、粒膠を使っていますが、一番使い易いと言うか比較的安定した品質の様に思います。規格などがあるわけもなく製造所によっても強さなどが違うので自分で試すしか無いですね。他にもっと良いのがあるかも知れないのですけど

学生時代に先生の勧めなどから鹿膠を使い出して一番良いと思って長年使いましたが、何となく相性が悪くなって止めてしまいました(質が落ちたらしい)。教室の生徒さんにも粒膠を薦めています。そんな趣味で描いている生徒に本膠なんか使わせる事ないよ、と言う声も聞こえて来たりしますが、僕の教室では最初から本膠です。液体膠と言うのが市販されていて簡単で使い勝手が良い様に思われますけれど何ともこれが曲者でして、寒くても凝らないし暑くても腐らないというのですが接着力は弱いし、絵具を重ね難いしと何とも使いにくい。

そんな事から生徒さんには、面倒ですけど膠は自分で溶いて下さいとお願いしています。1、2時間位前に水か、お湯に浸けておくと簡単に溶けます。本膠を溶いた方が安心して絵を描けます。最初は何ccの水に何gですかとか聞かれて困ったんですけど、その内に自分なりの濃さを見つけてくれました。液体膠も使い道によっては良いのでしょうけれど。

膠を製造される方はただでさえ需要が少ないんですから、大変だろうと思います。僕が使っている粒膠もだんだん袋が小さくなってきました。需要が細って来ているんでしょうか。自分に合った膠を見つけると言うことすら難しくなって来た様です。かと言って大量に買いだめするのも考えもので、僕もやった事がありますけれど質が変わってくる様に思います。本来、日本画はゆっくり時間が流れていた時代に確立して来たものなので、手間が掛かる様に出来ているんだと思っています。写生ー小下絵ー草稿ー本紙と、一枚の絵を仕上げるのに最低でも三回は描いていく事になります。なかなか即席に、と言う訳には行きませんね。


2020年4月18日土曜日

引き篭もりの中で


コロナ、コロナで大変です。スペイン風邪の流行から100年、僕の祖母も父が幼い時にスペイン風邪で亡くなっていますので1月に中国で怪しい事になっていると聞いた時に、ひょっとしてこれは?と言う予感みたいなものを感じたんですけど嫌な事に的中してしまいました。僕は仕事柄、人との接触は少ないんですがそれでも不自由ですね。

出るな!と言われても別に苦痛ではないんですけど写生に出かけようかと思っても気が引けますし、外でのお仕事の方は大変だろうと思います。世の中急変で人間がついて行けない状態、しかもそれが世界中なんですから相手の見えない戦争と言う事になるんでしょうか。

嫌な事ばかりでもありません。ベルリンフィルのデジタルコンサートではホールが休演中の為、1ヶ月間の無料チケットを配布しています。お陰様でどっぷり堪能させて頂きました。(僕は昨日で1ヶ月の期限が切れました) 特に僕の好きなヴァルトビューネコンサートは権利関係で見られない年度があったものの楽しませて貰いました。音楽が身近に感じられて僕は好きですね。日本でコンサートと言うとなんか堅苦しいイメージで捉えられるみたいですけれど、野外で皆んなで音楽を楽しむって素晴らしい事だと思います。日本の美術界も、もっと扉を開かないとと常々感じます。

普段はデンマークのDE P2とかフィンランドのKlassnenとかのインターネットラジオをかける事も多いですが問題は言語の壁ですわ。英語なら拙いオツムで何とかなるんですがデンマーク語なんてさっぱりプンプンなんでGoogle翻訳に突っ込んだり、画像を見て想像したりでやってます。その辺りは適当に。
映像が無いので(ラジオやから当たり前ですけど)こう言うベルリンフィルみたいな映像付きもたまには良いです。ずいぶん以前に一年チケットを買ったこともありましたけど、いつでも見られると言う事は何時でも見ないと言う事になり、ライブ配信も時差の関係でほぼ見なかったりで継続はしなかったです。 

このウイルスもいつ頃になったら終息するのか分かりませんが個々人が気をつけるしか仕方ないですね。どうしてもの外出時にはマスクを忘れない様にしてお互いに気をつけましょう。





2020年4月16日木曜日

ちょっと写生について書いてみた。


少し写生のことを書いてみようかと思います。一番の基礎でありながら一番疎かにされがちな作業でもあります。と言うのも無理は無いのですけれど別に楽しいわけでも無いし晴れやかな仕事でも無いし、と言うことで僕の日本画教室の人達にもややもすれば敬遠されてしまいます。

アマチュアの方がじっくりと写生をする時間も中々取れないでしょうし、早く描きたいと言うこともあり(まあ判るんですけど、、、)手っ取り早く写真でぇ〜となるんですね。確かに写真という手を使いたい気持ちは分かりますけど一度は写生をした方が良いよ、と言う事にしています。どうしても!と言うんならモノクロで。カラーはダメよ、と言ったらデジカメをモノクロに設定する仕方が分からん!と言われて絶句です。

それはさておき、学生の頃にモチーフを描くのでは無くて周りの空気を描いておいで、と先生から言われてその頃はサッパリ?でしたが、そのうちに写生無しでは描けなくなり次第にその重要性が身に付いてきたと言う感じです。口で言い表せないですが、それが写生つまり生を写すと言う事であり、汲み取った命を作品に吹き込むと言う事なんだと思っています。しかし、今でもついサボりたくなる作業でもあります。

切ってきた枝の花はダメですよ、こたつに入って描いた梅の花は死んでるよとか先生からよく聞きましたね。まあ、そう言う辛い事の積み重ねでもあるわけですが。教室でそんな難しいことを言っても仕方ないですから、とにかく夢を描いて下さいとだけ言っています。そもそも絵とはなんぞや?と言う難解に僕が出した分かりやすい結論が夢を描くと言う事だったんで、そう言う事にしています。形なんかは次第にかける様になるから少々歪んでいても良いです。それより大事な事がありますよ、と言ってきました。

誰でも通ってくる道とは思うんですけど最初は形に拘りますねぇ。僕の経験では朝から晩まで一週間も通ったら形なんて次第に描ける様になりますよ。そうした中から自然の命を汲み取るんですけど、これもやってる間に勝手に身に付いてくるように思います。ただ、自分で上達している事が解らないんだと思います。先達の写生なんかでも特に矢立(墨を使った写生)では何が描いてあるのかよく解らんのも結構あって、でもちゃんと感じるんで生命を。日本画ではそう言う目に見えないことの鍛錬が必要です。

よく一枚描くのにどれくらいの日数がかかるんですか?と尋ねられますが、この程度の感覚しかお持ちでないんだなあと思うこともしばしばです。時間に置き換える事は出来ません。