2019年1月27日日曜日

こころを育てる


随分、更新が滞ってしまったのですが年末年始に掛けて新しい作品イメージ制作と写生などに加えて、又々アホな趣味に凝り出してしまったのが運の尽きというか、そっちにパワーを取られてしまいました。久しぶりに戻ってきて何をネタにしようかと思っていた所、カミさんが同級生から聞いたという方の著書に興味をそそられて古本を探して買ってみた。

確かになかなか良い本というか著者の八ツ塚先生の人間味溢れる講義記録に思わず引き込まれて一気に読んでしまった。僕が中学生の時に担任だった先生(故人)もこれ程ではなかったけれど何時も生徒に寄り添って下さった先生だったことを覚えている。いつも学校側と対決してでも生徒の目線を持った方でありました。その頃でもいじめはあったものの今のように陰湿では無くカラッとしていたと記憶している。又誰か必ず庇うヤツがいた。この本の中で八ツ塚先生は笑いの中に潜む危険と言う事を書かれている。笑いにも種類があって人間として常に戒めなければならない笑いがあると。人の心を傷つける笑いは絶対に戒める。とても大切なことだと思ったし年を重ねてしまった今でも常に心しなければとも思う。

いつも思うことなんだけれどスマートフォンという便利この上ないツールが出来てとても重宝だ。でも、これは諸刃の剣で使い方を間違うと凶器に近いものに変化すると思う。いっそのこと無かった方がと思うこともあるが、これも科学の進歩を止めることになってしまう。僕は少なくとも人間としての自覚が出来るまでは持たない持たせない方が良いと思っている。僕ら世代はアナログを経験してデジタルに移行した。つまり、デジタル化したこの世の中でもアナログの世界を知っている。しかし、若い人達はデジタル漬けでアナログの世界を知らない。人間として育つにはこの両方を経験するべきだと思っています。タブレットを使った授業も結構だけれども、先々を追うのでは無くてちょっと振り向く余裕が欲しいな。