2015年10月23日金曜日

水郷の町


もう半月ほど前になるが、近江八幡近郊へ写生に出掛けた。今までにも何度も訪れているが、水というモノを考え、感じるにはうってつけの地である。観光用に沢山の舟を出して船頭さんが親しく説明をされている。僕は仕事が主体なので、ゆっくり船に乗っている暇は無いが多くの観光の方がのんびりとした時を過ごされていて楽しそう。水郷は細い所まで数えると迷路のようになっていて、舟がどのような経路を通るのかよく知らない。一艘見かけたからといって後を待っていても全然やってこない事もある。近江八幡というと水郷よりも近江商人の町というイメージも強く、いわゆる豪商と呼ばれた人達の邸宅や蔵も残っている。以前にはこうした家並みの中もよく歩いたが、時がゆっくりと流れて何か忘れてきてしまったものを思い出すようだ。車に積んでいった自転車で一日中、水郷の中を走り回っていると太陽の傾きと共に表情を変えていく水に生命を感じた。

2015年10月20日火曜日

彩正会展DM


この前にも少し書いたがこの11月に開かれる彩正会展の案内状が刷り上がってきた。生徒の皆さんも少しでも良い作品をと頑張っておられる。ネット注文を使えばレイアウトや色合わせ等こちらの手間は掛かるが、とても簡単にしかも安価に出来る。僕も今回は初めてだったので経験持ちの息子に手伝ってもらった。まさかPDFフォーマットで入稿するとは思っても見なかったが、よく考えると一昔前のようにフォントのやりとりも無く、僕からすればコロンブスの卵みたいだ。我がPCも測色だけは簡単ながらやっているので凡そそれなりの色に仕上がってきた。むしろこの前のポスターの方が純正紙に思うものが無かったのでプロファイルが合わず苦労した。何時も思う事だが、生徒の皆さんが一生懸命描いた作品を発表する機会を持つ事で更なる研鑽が出来るのであれば大変望ましいと思う。僕はただ皆さんのお尻をちょっと押しているだけだけど。

2015年10月16日金曜日

秋が深まっていく


今年は秋が例年より早く訪れているように思う。激しい猛暑だったにも拘わらず残暑というものをあまり感じなかった。ムラサキシキブの実が早くから色づき始め、キンモクセイなどはとっくに散ってしまった。夜など涼しいどころか冬布団が要るくらいでこのまま冬に突入したら何を着て寝たら良いのかと思う位だ (心配しなくてもどこかの時点で整合されるのだろうが)。気候的には落ち着いた秋が好きなので外へ写生にも出掛けやすい。少しのんびりしすぎてスケジュールが立て混んできたしまったので大急ぎで立て直している。ほぼ年末までの予定が埋まってしまった。絵を描くと言う事は大変時間が掛かるもので多分絵筆をとっている時間より考える時間の方が遙かに長い。庭に出てぶらっとしていると暇そうだが頭の中は忙しい。

2015年10月14日水曜日

アナログとか


よく行く中古レコード屋でバーゲンがあったので少しだけ買ってきた。いつもなら曲名や演奏家で選ぶのだが今回はレーベルの国で選んでみた。そうなると国内盤は除外して、ドイツ、フランス、オランダ、あまり期待しないアメリカ辺りから、長年の経験で曲名を想像しながら選んみた (もう少し英語を勉強しておくべきだったがドイツ語などもあるし)。長岡鉄男氏が国によって音が違うとよく書いていたが確かに音が違うことは随分以前から感じている。国民性から来るのかも知れない。持ち帰って一通り聴いてみたが変な選択ではなかったようだ。それぞれに特色があってなかなか面白い。音楽を感じるという事ではアナログで充分なように思うし、むしろCDより濃く伝わるようにも思う。まして圧縮音など論外だが。若い頃はCDのほうが優れていると思っていたし、アナログに絶対的優位性など感じていなかった。長年CDを聴いていて或る時ふとアナログに戻ったら胸にくるものが・・・と言うものの、ひょっとしたら年齢からくるものなのかもしれない。

2015年10月9日金曜日

秋ですねぇ


庭の柿がたわわに実りました。と言ってもこれは平種無という渋柿である。これを昔ながらに焼酎で渋を抜く。結構面倒なのだが上手に抜けると滅茶苦茶甘くて美味しい。ただ日持ちしないので近所に配るとかして何とか消化する。好物ですと仰って下さるお方もおいでになるので助かっている。放っておくと熟れたまま落ちてこれも汚いので収穫せざるを得ない。引っ越す時に一緒に移したので多分50年位になると思うが、ここ何年か実をつけなくなっていた。枯れてもいいやと思い切って大剪定をしたとたんに息を吹き返して今年は大豊作になった。しかし、熟れるのも例年より早いと感じる。やはり季節の進み方が早いようだ。200個以上あるだろうなぁ。

2015年10月8日木曜日

六甲オルゴール

六甲オルゴールミュージアムにカミさんと行ってきた。六甲山なんて久しくご無沙汰である。オルゴールを聴くのが目的なのは勿論だがハイレゾ録音との比較も楽しみの一つであった。ディスクオルゴールまでは知っていたがダンスオルガンと呼ばれる巨大な自動演奏機もオルゴールの仲間だとは知らなかった。まあ僕的には元祖ジュークボックスの様にも思えるけど。三回もオルゴールコンサートを聴いたがその音色はとても素晴らしく、又ハイレゾ録音(ニセレゾでは無い!)が大変良く録れていると言う事も実感し、とても感慨深かった。総数どれ位のオルゴールを所蔵されているのか、次々と違った音を聴かせて頂いた。ホールも響きよく作られているようでこれも心地よい音を創っているのだろう。しかし、オルゴールもさることながら三階にクレデンザが二台、膨大な量のSPレコードと共に鎮座していてこれに僕は心を揺さぶられた。思いもかけないことだったので思わずウオッ!と声が出た。期間限定でコンサートもあるそうだがその時には是非とも行ってみたい。

2015年10月4日日曜日

おお、忙しい〜〜


ーーー僕が兵庫県たつの市で日本画教室を開いてから20数年が経ち、先生(もちろん僕)も生徒さん達も年齢を重ねてきました。高齢で休会などの方を除いて殆どメンバーの入替りもなく今日まで続いてきました。生徒最高齢92歳と言うこの素晴らしい教室「彩正会」が第五回目のグループ展を11月に開きます。ーーー
僕は皆さんのお尻を押しているだけなので、モチーフなども自主性に任せている。狭い範囲の絵を描くのではなく、或る幅を持って そこからはみ出した時だけ指摘して教えてきたつもりである。技術的な事では知る限りのことを隠すこと無く、出来る出来無いに拘わらず教えている。近年ようやく思い々の絵を皆が描けるようになってきて僕も楽しい。いつもながらポスターは僕がA3紙にプリントした物を4枚繋でA1版にして作ることになっている。自分がコレと思う作品を選んでもらい、写真撮りしてプリントする。数枚なのでプリンタで刷っているが欲を出すので色合わせと4枚の張り合わせ作業が結構大変だ。何回か失敗しても納得ゆくモノを作る。今回からDM状のレイアウトも僕が手がけたので手間が掛かったが皆さんの喜ぶ顔が僕を後押しする。とても素敵な仲間に囲まれてきっと今回も大成功間違いなし。

2015年10月3日土曜日

スーパーツイーター



スーパーツィーターを追加してみた。厄介な位相を相手にしたくなかったので以前から手を付けなかったが、可聴周波数外の音が体に良いという説が本当なのか興味もある。40kHz迄再生出来るソフトドーム型で安価なものを探したが適当な物が無く、ふと目に止まったが台湾製のリボンツィーター。この価格でリボン?と言う代物だが、ちと食指をそそられた(どのみち殆ど聞こえない)。最初は簡単に6dB/octで切ったがシャカシャカ鳴ってしまいダメ。結局18dB/octでネットワークを組み、ニアフィールドで聴感上スムーズに聞こえる位置に決める。音波は波と同じなので穏やかに聞こえるよう前後に移動しながら最良の位置を選んだ。便利な物でスマホにスペアナアプリがある。どれも中途半端と言えばそうだが簡単なのが良い。測定用マイクを立ててピンクノイズを垂れ流すのも面倒だし、簡便な方へ行きますなぁ。ただ、この音を聞いてしまうと元へは戻れない気がする。耳を近づけても殆ど聞こえないのに音像が定位してなかなか良いですわぁ。