2016年1月15日金曜日

LPレコードの洗浄


お恥ずかしいが長い間LPと付き合っていながら洗浄と言う作業をやった事が無かった。あるイベントで買った中古LPが全部ピチパチと喧しいのと、どうしても掛けたいレコードが有りやっと重い腰を上げた。僕をクラシックに引き込んだそのレコードは(僕が小学4年生だったと記憶するが)姉が給料をひっぱたいて買ったステレオに付いてきたデモンストレーション用の非売品で実に半世紀以上前のLPである。ジャケには45-45ステレオの解説も載っていてステレオ初期のものだ。その時、初めて聴いたチャイコの悲愴は衝撃的だったし、レスピーギのトリトンの泉の冒頭に仰天し、ましてやバルトークの協奏曲には頭が??となった記憶がある。長い間棚の中に眠っていたが、久しぶりに掛けるとピチパチと喧しい。これは洗うしかないとゴソゴソとレーベルを濡らさないように治具(アクリル板+ゴムリング)を作って洗剤と定番のデンター歯ブラシで洗ってみた。あらまあびっくり、ピチパチも消え音も鮮明になった。ここまで綺麗になるとは思っていなかったし50年以上前のLPが鮮明に生き返るとはすごい事である。以前に江川三郎氏から布巾で擦ると良いよ!とは聞いていたが、洗ったほうが安心。新しい録音は勿論良いが、心に迫るものは新旧問わず!なのだろうな。

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