2016年1月25日月曜日

MUSICA改造を完了



MUSICAアンプを色々やってみていたけれど昨年末に大体の方向性が決まったので年始を利用して改造を完了した。と言っても大改造ではなく主に電源部とアースの取り方を変更して思い通りにかなり良くなったように思う。楽器の輪郭がはっきりして一音一音が鮮明に聞こえるようになった(ブラシーボ?)。実はこのアンプ、個体差からか微妙にハム音がのっていて一度MUSICAさんで見て貰った事もあったが、対策として平滑コンデンサを増やすと音がぼやけるし、MUSICAさんの答えも難しいですねという言で僕の考えと同じだった。その後、電源トランスも変えて改造に手を付けていたので引き返すことも出来ず、試行錯誤する中で偶然良いアースラインが見つかった。平滑コンデンサもVishay製に変え、容量も聴感上一番良い所に決めることが出来た。メーカーの対応は親切だがwebでも散見するように、こういう小さなメーカーの製品は管理が難しいのだろう。いつも書いているように元々素直なアンプなのでこちらの狙い通りの効果は期待できるし、僕は行きがかり上、改造したがそんな事しなくても充分に良いアンプだと思う。

2016年1月15日金曜日

LPレコードの洗浄


お恥ずかしいが長い間LPと付き合っていながら洗浄と言う作業をやった事が無かった。あるイベントで買った中古LPが全部ピチパチと喧しいのと、どうしても掛けたいレコードが有りやっと重い腰を上げた。僕をクラシックに引き込んだそのレコードは(僕が小学4年生だったと記憶するが)姉が給料をひっぱたいて買ったステレオに付いてきたデモンストレーション用の非売品で実に半世紀以上前のLPである。ジャケには45-45ステレオの解説も載っていてステレオ初期のものだ。その時、初めて聴いたチャイコの悲愴は衝撃的だったし、レスピーギのトリトンの泉の冒頭に仰天し、ましてやバルトークの協奏曲には頭が??となった記憶がある。長い間棚の中に眠っていたが、久しぶりに掛けるとピチパチと喧しい。これは洗うしかないとゴソゴソとレーベルを濡らさないように治具(アクリル板+ゴムリング)を作って洗剤と定番のデンター歯ブラシで洗ってみた。あらまあびっくり、ピチパチも消え音も鮮明になった。ここまで綺麗になるとは思っていなかったし50年以上前のLPが鮮明に生き返るとはすごい事である。以前に江川三郎氏から布巾で擦ると良いよ!とは聞いていたが、洗ったほうが安心。新しい録音は勿論良いが、心に迫るものは新旧問わず!なのだろうな。

2016年1月11日月曜日

タルマーリーさんのパン

タルマーリーのお店
買ってきたパン












「腐る経済」と言う本を上梓されている渡邉格さんのお店、鳥取県智頭町のタルマーリーさんに行ってきた。外せない用事で近くを通るので立ち寄った。欲しかった和食パンは移転後作っていないということで他のパンを前日に取り置きを頼んでおき、カフェで自然放牧の牛乳など頂きながら暫し時の流れを止めることが出来た。もちもちした食感のパンである。移転を繰り返しながら究極のモノを求められている。自然に逆らわないような生き方は素晴らしいと思うが、著書の中にも書いておられる様に現実には大変だろう。ゆっくりパンを味わいながらフト思い出したことがある。画学生の頃、絵は作品なのか商品なのかと常に論議していた。作品には違いないが生きて行く為には商品とせざるを得ない。それは是か非か!と事あるごとに喫茶店で閉店時刻迄やっていた事など思い出す。まあ、実際にそれが生業になってしまうと微妙な接点が存在することに気がつくのであるが。どうしても道を極めたいという人間の性と現実、モノ作りはその狭間で苦しみながらより良いものを目指して行く。タルマーリーさんの今後を見守って行きたい。

2016年1月4日月曜日

ヨドコウカレンダー2016が出来上がりました



淀川製鋼所様(ヨドコウ)のカレンダーが出来上がってきました。最初に依頼を受けてから早や10年になります。こんなに続けて使っていただくとは思いも寄らず、大変有難いことです。毎年少しでも良い作品を皆様にお目にかけるべく制作しているが四季折々の花の中でも殊に冬には困ってしまう。どうしても不都合な時は晩秋とか初春で何とか季節が被るようにお願いしたりするが、これは不本意なので成る可く冬の花を描くようにしている。これに反して初夏から秋までは今年は何を描こうかと迷ったりする程、種類が多い。まあ当たり前といえばそれまでだが、時には万遍なく季節に応じた花があったらなあと恨めしく思うこともある。何はさておき今年も良い年でありますように。