2016年12月9日金曜日

CEC AMP3300R


随分前に気まぐれで買ったアンプであります。昨年だったか、以前から調子があまり良くなかった右側の出力リレーによる不具合で、音が出たり出なかったり。そんなに難しい修理でも無いのでリレーのカバーを切り開いて修理してある。それなりの経験からメーカーに修理を依頼しても、そんな時に限って不具合が出ないもの。異常ありませんと言う事で帰ってくる事も多い。車の異音が修理で中々直らないのと同じですわ。まあそれよりも、このアンプ、どうにもゲインが高すぎて音量を上げられない。仕方なくVRの所に抵抗を追加して落としてある。信号がVRを直接通らない特殊な回路なので少々弄っても差し障りないようです。それはともかく、今日久しぶりに引っ張り出してきて、SX3IIIと合わせてみました。音質なんですけど、軽い音楽をかけていると大した事ないです。が、クラシックに変えると本領発揮。(ちょっと大げさ?) モーツアルトのレクイエムがよく鳴ること、人の声が暖かくて良いですねぇ。まあどこまで求めるかということに尽きるのですけどCECというメーカーには今後も頑張って欲しいですねぇ。僕は高校生の時にCECのターンテーブルを使ってましたよ。

2016年12月4日日曜日

街の厄介者


この写真、先日訪れた伏見稲荷の上空であります。お詣りを済ませて車に戻ろうとしたら上の方からギャーギャーと鳴き声が聞こえてきます。ふと見上げるとカラスの大群が・・・この鳴き声に呼び寄せられるようにドンドン市内の方から飛んできます。僕も最初はビックリするだけでポカンと見ていたのだけれど、ふと気がついてスマートフォンを取出してシャッターを切った。既に山の木立に下りたのも多く、その数は写っているよりも、もっと多い。遙か彼方から稲荷山に集まってくる。お供え物目当てなのか、ねぐらにしているのかは判らないが利口なカラスのことなので都合よく利用しているのであろう。五穀豊穣の神様として、稲の敵、雀の焼き鳥が有名ではあるがカラスはどうなのかなあ。僕はカラスが渦を巻くように飛んでいるところを撮りたかったのだけれど、不慣れなスマホでは思うように行かなかった。やはり写真を撮るにはカメラのようです。

2016年11月12日土曜日

久しぶりに京丹後


久しぶりの京丹後市であります。不思議な御縁が有り、大変良くして頂いている知り合いの方々が多く居られる。今回は無理を言って現地の美味しい餅米を分けてもらってきた。ついでに漁協へ寄って少々お世話になった方への土産物を買ったり、久しぶりのノンビリであります。道路事情も良くなり昔からみると、随分早く行けるようになりました。帰り道の福知山にはハー○オフもあってちょこっと覗いてみたけれど、QUAD405があった位かなあ。それとKEFのコンデンサSPの哀れな残骸が店の隅に立て掛けられていたが、食指が動くようなモノは無かった。
京都はどうしても山に囲まれているので海を見るには北へ行くか東へ行くかあたりが手軽に自然な海が見られるので時々出掛けて行く。特に北のこの地は知り合いがあると言う事も手伝って海あり山ありで息抜きと絵の材料探しには事困らない。

2016年10月26日水曜日

仕事の合間に


DEQ2496で色々と遊んでみています。デジタルーデジタルの時は問題ないのですが、アナログ出力すると、悪くはないものの何となくイラついた音を吐くときがあって、改造するしかないのかなあと思っていた。WEBを漁っていると皆さん思い切った改造をされていますねぇ。僕も若い頃なら即改造なんてやっていたかも知れないですが、細かい半田付けに老眼鏡が必須となった今は何とも情けなく、なかなか踏ん切りがつかないですよ。丁度、LEDパネルが大飯食らいで、別電源に改造したら大変良くなったと言う情報には接したんだけど、買ったばかりでもあるし他の手で何とかならないかと思った。ろくに取説も読まないで設定していたんだけれど、ひょっとしてDIMMER位出来るんじゃないかと・・・。やはり取説には一通り目を通さないといけませんね。完全には消えないんだけど、かなり暗くする事が出来ました。上の写真の状態です。設定などを変える時は明るくしないと見えにくいけれど。こうしてLEDが明るい時と比較すると明らかに音が静かになる。取りあえず、この状態で暫く行けそうであります。しかし遊べる機器ですね。

2016年10月16日日曜日

秋ですねぇ



暑かった夏もようやく終わり、我が家の庭はすっかり秋模様になりました。最近、何故か活字が恋しくなり、本を読む時間がどんどん増えてきて、肝心のオーディオを楽しむ時間が減り、体を二つに割りたい心境ではあります。大学では絵を描くことや美術に対して大変厳しく教わる環境でありました。と言う事はそれ以外の他の勉強等はどうでも良かったような空気の中で育ったのが祟ってか、今頃になって無性に本を読み、Webを漁り今までの不勉強を取り戻すべく・・・なんて言うと格好良いのですが、あまりにも世の中に対する無知を恥じている毎日であります。そんな訳でオーディオも暫しご無沙汰ではありますが、季節的に真空管が似合う頃でもあります。そう言えば若い人が真空管を見たことがないというニュースが流れておりました。時代を超えて受け継ぐ技術があっても良いのではと思う。全てを数字で比較してしまうと、そこに表れない大切なものを見落としてしまいそう。LPレコード然り、真空管然りで単なるブームで終わってしまってはあまりにも底の浅い話である。

2016年10月3日月曜日

DEQ2496のアナログ接続


仕事の合間を縫ってDEQ2496の設定を色々とやっている。音質的にも致命傷になるような所は聞かれないので、アナログ接続でLPを聞いてみたいと思っていた。 PA機器はバランス接続が基本なので変換ケーブルを買うか自作するしかない。この歳になってくると何かと面倒になり、この際完成品を買うつもりで音屋さんのページを覗いたが、気に入ったケーブルと長さがない。これじゃ仕方ないので結局作る事に。XLRのコネクタを送ってもらった。高校の時に放送部であれこれやった経験からバランス接続には慣れているとはいうものの、当時はトランス接続が前提の時代なので今のように電子バランス接続と言われてもよく解らない。多分こうであろう回路を頭に描いてみても単純にコールドとアースを接続すれば良いとも思えない。webで色々勉強させていただいた。アナログ入力用と出力用をそれぞれ作って、間違っていないことを祈りながら接続して音出し。お〜感動のアナログである。ちなみにイコライザはLUXの管球プリを使ってREC OUT から取り出しました。このせいもあって柔らかいゆったりした音が聴けるようになりました。2496のA/Dコンバータも、そんな捨てたものでもありません。いずれ改造する羽目になるとは思うのですが、それまではこれで音楽を聴くには支障ないです。入力ソースがアナログというだけでデジタル処理してもデジタル臭さはあまり感じないですねぇ。以前にも補正に凝ったことがありましたが、拙い録音はすぐに馬脚を現します。あまり凝りすぎないようにしないと・・・。

2016年9月20日火曜日

DEQ2496 その2


DEQ2496は、やはり禁断でありました (劇薬と称されている方もおられるようですが)。 とにかく機能が一杯あって、アレコレやり出すと訳わからなくなる。まあ目的が部屋の音場補正なので、それに絞って手順を書き出しておいてからマグネパンとセレッションA1の2台を補正しました。L,Rチャンネルを間違えたりトラブルもあったけれど何度かやり直しながらピンクノイズの自動補正(これは比較的早く終わる)をして取りあえず保存。歪みそうな大きな補正部分を少し落としてから、更にワーブルトーンのスイープを使い、これはPEQで補正。今までの経験から細かいところを気にすると訳わからなくなるので小さな山や谷は気にせず、大きな山(というか丘くらい)だけ補正して、取りあえず大まかにフラットを目指します。結局半日仕事になりました。出来上がったそれぞれの補正を使って2台を聞き比べると案の定、似たような音が出て来ます(当然なんだけど)。 これを突き詰めると”上質なラジカセでいいや”となります (以前に経験済みです)。 元々振動構造が違う2台なので当然音質に違いはあるけれど、振動面積に比例してスケールの大きなオケ物はマグネパン、繊細な室内楽はA1と言う結果でしょうかね。改めてセレッションA1の実力を予感しました。今は部屋の都合で左右の間隔も狭いですが、ちゃんと配置すれば、かなりの所まで行けそう。いずれ、その様に配置して聞いてみるつもり。さすがにマグネパンに老化の兆しがあるので、いずれは選手交代も考えておかないと・・・。

2016年9月18日日曜日

ギャラリー華での個展


京都駅地下、ポルタ ギャラリー華での個展が開催中です(25日まで)。初日から多くのお方様に見て頂き有り難うございます。自分の良いところ悪いところも含めて思いの丈の作品ですから、この年になっても少し恥ずかしい気持ちもあります。絵を描くと言う事は、その情景を描くのではなく自分の心を描くのであります。この風景は何処ですか?と聞かれたりもしますが、モデルとなった所はありますが実在はしませんと、お答えする事にしています。夢の世界を描いていかないと、長い人生ずっと描き続ける事は出来ません。暫し、現実世界から離れておくつろぎ下さい。お時間があればお立ち寄り下さい。

2016年9月13日火曜日

DEQ2496 禁断のEQ



判っちゃいるけど慎重だったDEQ2496を入れた。20数年前になろうか、行き付けのオーディオ店でオーディオコンピュータ(Marantz MX1000)なる物を聞かせてもらった。価格は小型車が一台買える位だったので、とても手が届かなかったが、それ以来、音場補正には関心を持っていた。どうやらこのEQで出来るらしいとは知っていたものの、どの程度なのかよく判らず専らスルーしていたけれど、久しぶりに音屋さんのサイトを見たら円高で定価も下がっていて、オモチャとして買ってみるかと言う気になり即クリックしてしまった。取説も懇切丁寧というわけではなく慣れるのに少し時間が掛かったものの大体の事は飲み込めた。ピンクノイズを使って自動補正をするので、その後ワーブルトーンで微調整をした。大きくは狂わないが少し違う。入出力共デジタルなので音質的には問題なかった。EQをONにすると普段聞きなれた自然な音になり楽器が綺麗に並んで聞こえるし、ボーカルも口が小さくなる。OFFにすると元のステレオ~~~ と言う音に戻るが、決して悪くはない。ステージの空気はオンの方が良い様に思う。要するに、どう感じるかでしょうね。これから色々とやってみたいのだけれど、経験からして深入りすると、どのシステムでも同じ音!と言う事になりかねない。とは言え強力な味方にはなりそう。

2016年9月2日金曜日

QUAD44とプリアンプ考



プリアンプが必要か否か、と言う事が騒がれた頃があった。少しでも増幅回路を多く通すことで音が劣化するというのである。ならば音量調節はアッテネータとかフェダーでやろうという訳で、クソ高いフェダーを使ったこともあった。確かに音の鮮度は上がる。しかし、音楽としての佇まいにはどうも欠ける。ではアッテネータではどうか?まあ、やはり同じ傾向にある。仲間が寄り合ってオーディオ店の店先で、ああでも無い、こうでも無いと侃々諤々とやったものである。まあ、一昔前の話ですが詰まるところ、音の鮮度を重視する派と音楽性を重視する派に分かれていたのであります。どっちが良いという問題でも無いのだが、これをどうにも許せない一部の御仁達が絶対こうだと言い張ってお互いカンカンガクガクになる。僕はどちらにも属さず両方の言い分を聞いていた記憶がある。一番困ったのは当の店主であった。僕もまだ30歳代で盛んな頃でありました。僕はどちらかと言うとプリアンプ派なのだが、問題は惚れたプリアンプに巡り会えない事(懐が寂しかったと言う事もあり)を理由にして専ら自作品を使っていた。しかし、長年やってきて年も重ねると、細かい所よりもジンと心に響く音楽が欲しくなってくる。幸いQUAD44と言う名機に出会って決して音の鮮度は高くないが、マッタリと音楽に浸かる幸せを知った。なかなかの回り道であったがそれも楽しい想い出である。

2016年8月5日金曜日

PIONEER PD-30



ここの所、仕事が忙しいので、あまりゆっくりとした時間が取れなくてオーディオも少々ご無沙汰であるが、PIONEER PD-30であります。二年ばかり前だろうかPIONEERがオーディオから撤退するらしいと聞いて最後にと、このプレーヤーを買った。(PIONEERとはPAX-30F以来のお付き合いである) 一番の目的はDSD再生であったがPIONEERの最後の頑張りも見たかった。思惑違いで兄弟機の真ん中のPD-30を買ってしまった。肝心のDSDであるが、DSD-AUDIO盤も殆どリリースされていない状況でどんなモンかとは思うが、そこは中々便利な世の中で以前にDSD-AUDIOに力を入れている海外レーベルからDSDフォーマットのサンプルデータをダウンロードしてDVDディスクに焼いておいた。改めて聞いてみると確かに静かである。静かという表現は難しいかも知れないが雑味がないというか滑かというか空気感が漂う。ただ、録音がPCMならダメかも。僕はSACDも出来るだけDSD録音の物を探している。(同じソースがないので何とも言えないけれど) フォーマットの問題はレーベルも巻き込むので難しい問題だ。で、CDプレーヤーとして見たPD-30であるが、万能を目指したのか、まあそれなりとは思うが、PureAudioに設定すると少し静かになってクラシックの良さは出てくるように思う。でも最後なら個性的な音作りでも良かったんじゃないかな?値段が値段だから、メインに使っているCECのCDプレーヤーの空気感を要求したらダメなんだろう。

2016年7月16日土曜日

国内盤と輸入盤



以前にも書いたと思うのですが、やはり納得できなくて再びです。確かに買ったはずだったCDが何処かへ行ってしまったと言う事は良くある。このCDも買ったもののあまりにも音が悪かった印象だけが残っている。さんざん探したものの出てこないし、チョンの弦は聞きたいしで、何も考えずに国内盤の中古を買った。今はWARNER CLASSICSに移管しているようだが、まあ古いEMIであろうと思った。音が悪かったというボンヤリした記憶がありながら迂闊だった。マグネパンのシステムで聞いてみて悪夢の再現というかホールトーンは平板だし、弦の音は悲鳴を上げている。アンサンブルなどあった物では無い。第1楽章を聞き終わらずに止めてしまった。さあ困ったぞ!何とか手はないだろうかとwebをうろついてみる。メーカーとしての事情はあるだろうが、やはり国内盤は最悪という情報を散見。こうなりゃ聞き比べるしかない。輸入盤を求めて中古CD屋さんを一軒ずつ当たるのは時間の無駄だが、さりとてハッキリ輸入盤と明記してないと通販では疑わしい。幸いアマ○ンでイギリスからの中古販売を見つけた。これなら多分大丈夫だろう。約2週間で無事に届いた。音が出た瞬間に違う!と直感した。ライブなのでホールの緊張が伝わってくるし実に良い演奏だ。マグネパンのようなプレーナー型SPはホールイメージがポッと眼前に並ぶ。ふくよかなチョンの弦の音は大変魅力的であるし、息づかいが聞こえてくる。なんと言う事であろうか。アナログ時代から基本的に輸入盤を好んでは来たがデジタル時代になっても未だこんな事があるとは。 (写真の左が輸入盤、右は国内盤です)

2016年7月9日土曜日

ヘッドフォン考



電車で遠方の外出はそれ程無いけれど、それでも月に一度や二度は必ずあるのでスマホでインターネットラジオを聴く事がある(圧縮音は好みではないが)。 以前はインナー式のヘッドフォンを使っていた事もあるが、聴力に宜しくないのと、駅で停車している時に音量を合わせると電車が走り出した途端に雑音に掻き消され肝心の音楽が聞こえなくなる。さればと音量を上げると今度は駅に着いた途端に喧しい。まあ何とも悩ましいので使わなくなった。オーディオ仲間のお医者様からは「そりゃあオーバーヘッド式が耳にも優しいから持ち歩いているよ!」と聞いてはいたが、何とも大仰である。  最近、若い者からこれ使ってみてと、小振りの物を使わせてもらった。OEM元はMONSTER製ですと言う事だった。これならバッグに入れても嵩張らず具合が良い。先日の機会にどんな物かと試してみたが、音質がどうと言うよりも殆ど外部音が聞こえないのでなかなか快適であった。ただ、気をつけていないと車掌さんのアナウンスを聞き落としそうだったが。   写真の内、大きい方は家で偶に使うAKGである。10年も経とうか、これを買いに行った時に色々視聴したが、いわゆる国産メーカーで良いものに出会わなかった。最低これくらいと思って買ったのだが、幸い今回の物は音質的にも不満はなかったし(価格的には結構良い値らしい) 暫くこれで快適な旅が出来るかも。

2016年6月27日月曜日

VersaProのSSD換装


僕は仕事柄ほとんど家に居るのでノートPCの必要性を感じていないのだが、年に数回とは言えどうしても要る時がある。その時のためにと言えば大袈裟だが以前に程度の良いNECのVersaProの中古品を買っていた(年に数度のために大枚をはたきたくない)。しかし、5年前の最速品も今となっては言わずもがなで、メモリーをガッツリ積んでもなかなかの鈍足である。一番気になっていたのがHDDランプの点きっぱなしで、ひょっとしたらCPUよりHDDの問題か?とは思っていた。ある日、息子にSSDに変更したら早いよと耳元で囁かれ、思案の挙げ句SSDに変更することに決定。幸いWebに分解方法も上がっているのでやってみることにした。で、バラしたのが上の写真。元々、BTO向けの製品なので割合簡単にバラすことが出来た。クローンしたSSDに積み替えて元のように組み立て、ドキドキしながら起動!無事に成功した。開けてびっくり玉手箱ではないが起動が速いのには驚いた。5年前のHDDと現在最速のSSDでは比べるべくもなく、これで後2~3年は使って行けそうである。技術の進歩は日進月歩とは言うが改めて思い知らされた。

2016年6月22日水曜日

京都大丸個展が始まりました。



京都大丸での個展が今日から始まりました。雨が降っていたのに次々と多くのお方様に見て頂き有難うございます。ガラス絵を初めて見ましたというお方や前回も見ましたと仰って下さるお方など平日と言う事もあって、,お年を召した方が多かったですが、こちらも色々と勉強になります。何時も画廊へ立ち寄るのですが久しぶりに良い絵に出会いましたと仰って頂いた方にもお目に掛かり、これからの励みになります。そもそも絵画というのは作家の心の表現であり、その表現方法が適切かと言う事とも絡んできます。一般には好みという言葉で一絡げにされますが、僕は作家が陥りやすい罠に嵌まると言う事もあると思っています。それで見た人の心に上手く伝わらなくて、つまらない絵だとか言う話になるのではないかとも思っています。作家はみんな真剣に取り組むのですが、色々むずかしいです。絶対的な正解は無い世界ですから。

2016年6月1日水曜日

京都大丸個展のご案内


京都大丸での個展が日一日と近づいてきました。詳しくは僕のHPをご覧下さい。日が経つのは早いものであれよあれよという間に一日が過ぎて行く。作品は頑張って制作しているのだが余裕のヨッチャンとは行かない。それでも納得の行く個展にしたいので最後の最後まであがくつもりだ。DMもなかなか良い感じに仕上がっているので余計に力が入ってしまうが、マイペースを守って描かないと良い作品も生まれない。歯痒い限りであるが、世に言われるように作家というものは我が儘なので急がされると、ろくな作品にならない。かと言ってゆっくりと言われるとこれはこれで考えが纏まらずいつまで経っても仕上がらない。要するに身勝手きわまりない生き物である。おまけにズボラとくる(僕だけ?)。ただ僕の場合はガラスの裏から描くので絵の具が乗ってくるほどに表側から見えなくなる。つまり、強制的に仕上がりがやってくるのだ。その短い間にどうして心を表現するかである。と、まあ詰まらない言い訳をしていても仕方ないので搬入ギリギリまで頑張ります。

2016年5月27日金曜日

失せ物いずる


長い間探していた腕時計が見つかった。恐らく20年以上も眠っていたであろう。何でそんなに判らなかったのかと言えばソファの背もたれと座面の僅かな隙間から中へ落ちていたのだ。何故か僕はこの時計が好きでずっと着けていたがいつの間にか見ないようになった。その時はどこかに置き忘れているのだろう位にしか思わなかったが、その内、次第に気になってあちこち探してみたが判らず、出先で落とす筈は無いので家の中だろうとその都度探したがダメだった。この時計、僕が美大に合格したときに亡き姉が買ってくれたもので憧れのLONGINSの時計だ。つい2ヶ月位前にもふと思い出して心当たりを探したがやはり見つからなかった。昨年末にこの古いソファを取り換えたのだが、座面の本革を残したい(アナログプレーヤーのマットに使いたい)事もあってバラしていたらなんとこの時計が見つかったのである。20年あまり眠っていたがネジを巻くときちんと動く。自動巻も無ければ日付も無い。本当にシンプルそのものであるが昔と同じタイミングでネジを巻いているが狂う事も無く正確だ。長年の心が晴れた。

2016年5月23日月曜日

サンスイCD-α717 EXTRAの修理



近所のご主人からCDプレーヤーの調子が悪いので、どこか修理が出来るところを知りませんかと尋ねられた。行き付けのオーディオ店が突然閉店されたらしい。まあ時代が時代なので閉店と聞いても又かと思うだけではあるが、それにしても突然というのは何ともである。でメーカーはサンスイとの事。取りあえず、状態の確認にお宅へお邪魔させて頂いた。CD-α717EXTRAのオールサンスイとテクニクスの大型SPである。ジャズや民族音楽なども聴かれるようで大変良くマッチした音であった。何せ年代物なのでと状態確認してみると電気的には問題なさそうだがトレイがピクリとも出てこない。サンスイの修理はアクアラボに送れば何とかなるだろうがどうやら自前で直せそうなので取りあえず預かって開けてみた。ピックアップメカの部分が外れて落ちてしまっている。ドライブごと取り出すとプラスチックの受具が割れている。どうやらこれが原因らしいのでプラリペアを使って接着、再度取り付けるとトレイが出てくるようになり読み込みも正常である。ついでにトレイゴムベルトも手持ちの合う物に交換して終了。修理の確認をかねて我が家のシステムに繋ぎ、久しぶりにサンスイの音を楽しませてもらった。翌々日にお届けすると、とても喜んで頂いた。素人修理なので修理代は無用ですと言ったら又喜んでもらった。奥様やお嬢様ともゆっくりした時間を過ごして、満足満足

2016年5月4日水曜日

取りあえず近況を





ここの所、気分的に忙しくて(体的にはそうでもないが)ブログなんぞ落ち着いて書いている気分にならない。で、更新も滞りがちだが、近いうちに音楽好きのお方が来られるので結線もせずに放っておいたセレッションやら管球アンプやらをセットして音が出る状態にした。暫く灯を入れていなかったので出て来た音の固いこと! こりゃダメなので3時間ばかり音を出しっぱなしにしたらようやく落ち着いてきた。器械というものは難儀なもので通電しないと初期状態に戻るようである。車のエンジンなら物理的に暖気が必要なのは目に見えて判るがオーディオでは音しか頼るものが無い。やはり20分位は通電してやらないと音楽が躍動してこない。とは思うが実は人間の耳が躍動しないのかも?とか思うようになった。年をとると嫌味なことばかり思うようになって、どうもいかんです。定期検診の結果も来たが取り立てて不健康でも無さそう。「シリコンバレーもう一つの顔」という録っておいた番組を見たが、人間の愚かさに辟易とするような内容であった。とは言え十人十色である。他国のことに文句も言えまい。とまあ鬱陶しい内容になったが、音楽を聴いていると気分が晴れる。絵を描いているときは緊張の連続なので気分もへったくれも無いのだが。

2016年4月12日火曜日

QUAD606



QUAD606である。メインシステムで活躍中。元々機嫌を損ねることが多いスピーカーのマグネパンであるが、財布に優しくてドライブ力のあるアンプが見つからなかった。思案のあげく同年代頃のもので一番気になっていたQUAD606に白羽の矢を立てた。しかし、コイツも相当年代物なので程度が良くて手が入っていないオリジナルものを探すのに苦労したが、幸い○イファイ堂さんでオリジナルのままのモノを見つける事が出来た。予想通りと言うかマグレというか、マグネパンがノビノビと鳴り出した。無理を言って分けて頂いたオーディオ店主からマグネパンをドライブするアンプにお困りの方が多いですよとは聞いていたが僕もその口で長い間苦労させられた。超高級アンプを入れれば解決したかも知れないけれど(当時オーディオ店ではLUX_M05とM06で駆動していた)最後まで抵抗して頑張った甲斐があった。 QUAD606に入れ替えてからはジャンルを問わず音楽性が一段と向上して、左右のマグネパンからポッと音像が浮かび上がるようになった。そのドライブ力に脱帽している。音が一番変わるのは間違いなくスピーカーだけど、その性能をローコストで発揮させる事は中々難しい。どんなアンプでもウォーミングアップは必要だが20分位すると素晴らしく良く鳴ってくる。今日も久しぶりに鳴らしてみたが機嫌良いようだ。楽しい。

2016年4月6日水曜日

神戸そごう個展



神戸そごうの個展が始まった。初日の昨日は午後から会場へご挨拶をかねて出掛けていたが、不覚にもその時の様子を写真に撮ってくるのを忘れてしまい帰りの電車の中で気がついた始末。いよいよボケが始まったか? 沢山の方にご覧頂き、有難うございます。会場でお越し下さったお客様とお話しすることも楽しみの一つであり、いろいろと勉強になる。仕事柄、人との接触が少ないので特にご高齢の方々から拝聴する人生観にはためになる事も多い。自分の作品を普段と異なった方向から見つめる事が出来る良い機会でもある。撮り忘れた写真の代わりに裏庭の桃の花である。カミさんが裏で一人寂しく咲いているのも可哀想だからと切ってきた。実は自分らが食べた白桃のヘタから芽を出した苗が何十年を経て大きな木になった。実生のままでもあり手入れもしないのであまり実は出来ないし出来ても大きくならないが、花だけは毎年大きな花を咲かせてくれる。丁度大きな壺があったのでそれに飾ったらしい。昨日帰ってきたら座敷に鎮座していた。ひな祭りには間に合わなかったが、綺麗だ。

2016年3月14日月曜日

逆オルソン方式で聴く



親戚の家の整理などで此の所ほとんど仕事すら出来ない状態が続いている。久しぶりにSX3IIIを鳴らしてみたがSPの間隔が接近してしまった事もあってか何とも音像がちんまりとして良さも何もない。どうしたものかと思っていたが、随分以前に江川先生に教わったいわゆる逆オルソン方式を思い出し、どれ位効果が出るか分からないまま取り敢えずセッティングしてみた。まだまだ追い込めてはいないがホールイメージがポッと浮かび上がるようにはなった。耳鼻科での聴力検査で高音は年齢相応ダラ下りで聞こえていないのが判っているがステレオイメージはそれとは関係なく頭の中に浮かび上がるし、ホールで聴いているようなイメージは出来上がる。一時期音場補正にも凝ってみたが、これも良し悪しで補正結果をどう判断するかでコロコロ音が変化して挙げ句の果て何をやっているのか判らなくなる。なので、参考程度に時々測定する程度にとどめている。取り敢えず時間もないので今の状態で行くしか仕方ないが音楽を聴くのに不自由はしない。設置の難しさを感じるが、まあ慌てずボチボチやっていくつもり。

2016年2月28日日曜日

風邪を引いてしまった。


不覚にも風邪をひいてしまった。お医者さんによれば僕は生まれつきなのか判らないが鉄分を取り込むのが下手らしく疲労を引き摺りやすいらしい。で、春先の寒暖差で程度の差こそあれ、ほぼ間違いなく毎年風邪をひいている。今年も気をつけていたつもりであったが残念ながらやはりやられてしまった。症状が出始めたときに医者に掛かったが時既に遅く一番ひどい状態まで落ち、昨日辺りからようやく回復途上である。ちょうど池上彰さんの本を読んでいて人間の歴史は病気との闘いでもあったというところからグッドタイミングでウイルスの勉強にもなった。それにしても老化現象というヤツは段々ボディーブローのように効いてくる。気分的なのかも知れないが回復がじーわりと遅れてくるように思う。気持ちはまだまだと思いつつも体力が足を引っ張る。若かりし頃に「お前らも年がいったら判る」と年寄りに叱られたが、まさしくその通りである。同じ事を息子に言っている自分がいるのが少々恥ずかしい。

2016年2月13日土曜日

冬の光景



冬になると決まってスズメ達が餌を求めて庭に降り立ってくる。どうやらカミさんが花の肥料にと撒いている糠がお目当てらしい。玄関ドアを開けるとバタバタと飛び立って隣家の屋根の上に整列する。何とも可愛らしくて思わず笑みが溢れるが彼等にすれば生きていく手段なのだから当たり前かもしれない。春の訪れをいち早く感じて庭ではキジバトが抱卵を始めたようだ。いつもお決まりの月桂樹の枝間の所に小枝をせっせと拾って巣を作っていく。お陰でこの月桂樹は散髪が出来ないで、この辺りの部分だけ外から見えない様に枝を刈っていない。しかし、こういう光景こそが制作の力になるので楽しみにしている。絵を描くことではとても及ばないが自然の力、生命と云うものを教えてくれる時である。絵を描くということは単なる情景描写で終わってはならない!常に師から教わった言葉である。

2016年2月8日月曜日

SP切り替えスイッチ



スピーカー切り替えスイッチを作ってみた。本来ならセイデンのロータリースイッチあたりを使って作るべきだがwebの記事を参考にして手っ取り早く安価で大容量のトグルスイッチを使った。失敗だったのはケーブルに拘ったことだ。基本的に撚線よりも単芯線の方が音に芯があり好きなので2.0sqのVVFを裸にして使うことにしたがこれが失敗。最短距離で配線する為に小さめにケースに入れた事も祟り、線が太すぎて自由が効かず悪戦苦闘!すんなり1.6sqあたりを使えばよかった。肝心の音だが若干変化しているのだろうが、聴感上判らない程度なので良しとする(しか無いのだけれど)。音楽の種類によってSPを切り替えて聴けると言うのもなかなか快感ではある。音質が一番変わるのがSPなのだけれどピアノがヴァイオリンに化ける訳でもなし、どれも自分好みのSPなので音質的には似ていて劇的に変わるわけでもない。今度はちっと傾向の違うSPを使ってみたいと思っているが好みに合わなければ放り投げてしまうだろうし難しい。

2016年2月2日火曜日

放射温度計



オモチャが増えた。放射温度計(表面温度測定器)である。我が家は標高が少し高いので風が強く年齢と共に冬の寒さは堪える。何かと部屋の防寒対策は余念なくやってきたつもりだが、窓の温度がどの位なのかとか防寒対策をしてどれくらい効果があったのかとか何か目安になるものが欲しかった。まさか、こんな安価に便利なものがあるとはツユ知らず単に目安になってくれれば良い位に考えて購入したが、これはなかなか面白いですなぁ。部屋の天井近くと床周りの温度差等も凡その事は判別がつく。まさにオモチャでは有りますが、それでもレーザー付きで放射率の設定まで出来てあまりの安さに驚きだ。仕事用途なら当然正確さが問われる所だろうが一般ユースならこれ位でも目安になる。付いてきた多言語の取説は殆ど役立たずだが、レヴューに詳しい使い方を書いて下さっている方も有り助かっている。上手く使えば用途は広がりそう。

2016年1月25日月曜日

MUSICA改造を完了



MUSICAアンプを色々やってみていたけれど昨年末に大体の方向性が決まったので年始を利用して改造を完了した。と言っても大改造ではなく主に電源部とアースの取り方を変更して思い通りにかなり良くなったように思う。楽器の輪郭がはっきりして一音一音が鮮明に聞こえるようになった(ブラシーボ?)。実はこのアンプ、個体差からか微妙にハム音がのっていて一度MUSICAさんで見て貰った事もあったが、対策として平滑コンデンサを増やすと音がぼやけるし、MUSICAさんの答えも難しいですねという言で僕の考えと同じだった。その後、電源トランスも変えて改造に手を付けていたので引き返すことも出来ず、試行錯誤する中で偶然良いアースラインが見つかった。平滑コンデンサもVishay製に変え、容量も聴感上一番良い所に決めることが出来た。メーカーの対応は親切だがwebでも散見するように、こういう小さなメーカーの製品は管理が難しいのだろう。いつも書いているように元々素直なアンプなのでこちらの狙い通りの効果は期待できるし、僕は行きがかり上、改造したがそんな事しなくても充分に良いアンプだと思う。

2016年1月15日金曜日

LPレコードの洗浄


お恥ずかしいが長い間LPと付き合っていながら洗浄と言う作業をやった事が無かった。あるイベントで買った中古LPが全部ピチパチと喧しいのと、どうしても掛けたいレコードが有りやっと重い腰を上げた。僕をクラシックに引き込んだそのレコードは(僕が小学4年生だったと記憶するが)姉が給料をひっぱたいて買ったステレオに付いてきたデモンストレーション用の非売品で実に半世紀以上前のLPである。ジャケには45-45ステレオの解説も載っていてステレオ初期のものだ。その時、初めて聴いたチャイコの悲愴は衝撃的だったし、レスピーギのトリトンの泉の冒頭に仰天し、ましてやバルトークの協奏曲には頭が??となった記憶がある。長い間棚の中に眠っていたが、久しぶりに掛けるとピチパチと喧しい。これは洗うしかないとゴソゴソとレーベルを濡らさないように治具(アクリル板+ゴムリング)を作って洗剤と定番のデンター歯ブラシで洗ってみた。あらまあびっくり、ピチパチも消え音も鮮明になった。ここまで綺麗になるとは思っていなかったし50年以上前のLPが鮮明に生き返るとはすごい事である。以前に江川三郎氏から布巾で擦ると良いよ!とは聞いていたが、洗ったほうが安心。新しい録音は勿論良いが、心に迫るものは新旧問わず!なのだろうな。

2016年1月11日月曜日

タルマーリーさんのパン

タルマーリーのお店
買ってきたパン












「腐る経済」と言う本を上梓されている渡邉格さんのお店、鳥取県智頭町のタルマーリーさんに行ってきた。外せない用事で近くを通るので立ち寄った。欲しかった和食パンは移転後作っていないということで他のパンを前日に取り置きを頼んでおき、カフェで自然放牧の牛乳など頂きながら暫し時の流れを止めることが出来た。もちもちした食感のパンである。移転を繰り返しながら究極のモノを求められている。自然に逆らわないような生き方は素晴らしいと思うが、著書の中にも書いておられる様に現実には大変だろう。ゆっくりパンを味わいながらフト思い出したことがある。画学生の頃、絵は作品なのか商品なのかと常に論議していた。作品には違いないが生きて行く為には商品とせざるを得ない。それは是か非か!と事あるごとに喫茶店で閉店時刻迄やっていた事など思い出す。まあ、実際にそれが生業になってしまうと微妙な接点が存在することに気がつくのであるが。どうしても道を極めたいという人間の性と現実、モノ作りはその狭間で苦しみながらより良いものを目指して行く。タルマーリーさんの今後を見守って行きたい。

2016年1月4日月曜日

ヨドコウカレンダー2016が出来上がりました



淀川製鋼所様(ヨドコウ)のカレンダーが出来上がってきました。最初に依頼を受けてから早や10年になります。こんなに続けて使っていただくとは思いも寄らず、大変有難いことです。毎年少しでも良い作品を皆様にお目にかけるべく制作しているが四季折々の花の中でも殊に冬には困ってしまう。どうしても不都合な時は晩秋とか初春で何とか季節が被るようにお願いしたりするが、これは不本意なので成る可く冬の花を描くようにしている。これに反して初夏から秋までは今年は何を描こうかと迷ったりする程、種類が多い。まあ当たり前といえばそれまでだが、時には万遍なく季節に応じた花があったらなあと恨めしく思うこともある。何はさておき今年も良い年でありますように。